占星術で扱われる『リリス』について

リリス

 「リリス」は、月と地球の距離が最も離れている時の月の遠地点です。別名「ブラックムーン」と呼ばれ、人間の欲望や衝動など、「影」の部分を象徴します。

 人にとっては見たくない部分を表しますが、「リリス」を見つめ、健全に開放することが、人間の欲や衝動を取り扱う上で重要になりますので、今日は、敢えて「影」の部分を見つめていきたいと思います。

 あくまで、今までの鑑定での感触や実証を経ての、私の意見になりますので、一人の占星術師の考えとして捉えていただければと思います。

表現すると魅力になる?影のパワー

 「リリス」は人間の欲や罪悪感、タブー意識を表すポイントであることは間違いありません。

 人間が聖人君主にはなれない、完璧ではないということを「リリス」は証明してくれます。

 ですが、その欲や罪悪感は、本人が気付いていないケースも多く、人からもたらされることも多いように思います。それも、あまり良い方法でありません。

 なぜなら、リリスは「影」に触れるから。
 「影」は人の闇に近いものがあります。

 隠せば隠すほど、その「影」の部分に触れようとしてくる人が現れるケースもあります。

 大抵の場合、「リリス」の影の記憶は、あまり良いものではなく、表現しづらいものが多いです。何もなかったとしても、欲や罪を、ホロスコープの持ち主がどう捉えているかによって、リリスを魅力と思うのか、それとも影だと思うのかも人それぞれでしょう。

 「魅力」と言えば「魅力」かもしれませんが、私は、人間の欲や罪悪感が倫理的に反するものであれば、表現しない方が良いと思います。

 それに、それが「魅力」というのは、ちょっと強引かなという気がしています。

リリスは「影」を引き寄せる

 「ブラックムーン」と呼ばれるだけあって、リリスも引き寄せることがあります。

 苦虫をかみつぶしたような…

 と表現したことがあるのですが、まさに、後味の悪いものを引き寄せるパターンがいくつもあります。事例はそれぞれ違いますが、「影」があるのは間違いありません。

 もし、その経験に罪の意識を感じているのであれば、それは建設に解放してあげる必要があります。それが、欲の塊であれば、その欲の扱い方を学ぶ必要があります。

「リリス」は自責の念を持ってしまいやすい

 リリスを欲と罪悪感に分けてしまってもいいかもしれません。

 欲は個人的なもので、罪悪感も個人的なものですが、この罪悪感の注意点は、相手が悪かったとしても「自分が悪い」と思ってしまいがちなところです。

 鑑定でお話を聞いていると、話してくださる方は全く悪くないのに、「自分が○○だったから」と、お話しされる方も少なくありません。

 具体的な話は割愛させていただきますが、もし、その経験が、身近な大切な人に起こったことであれば、きっと怒るはず。

 でも、なぜか「リリス」絡みの出来事は、「自分が悪い」と責めてしまいます。

欲と罪悪感から学ぶこと

 欲と罪悪感を持ち続けると、身を滅ぼしますし、人生を台無しにしてしまいます。

 人間ですので、欲と罪悪感を抱いたことがないという人はいないと思いますが、リリスの欲と罪悪感は、そこに飲み込まれると危険です。

 それが「欲」であるなら、コントロールの仕方を。それが「罪悪感」であれば、建設的に開放するのは時間がかかるかもしれません。

 もう一つ、リリスの特徴として「蓋をしてしまう」要素があります。
 見たくないものには「蓋をする」のと同じ意味です。

 人によって、リリスで抱えているものが違うので、簡単にはアドバイスできませんが、強いて言うなら、やはり「あなたの経験は誰かの役に立つ」とは言えます。

 ただ、リリスはキロンとは違い、後味の悪さがつきまといます。

 それを上手く表現できる方法を、私は残念ながら知りません。
 

 講座で、リリスの話を打ち明けてくださった方は、打ち明けることで、聞いてもらえたことで良かったとおっしゃっていました。

 ほんとに、何にも言えないし、聞くことしかできなかったのですが、私自身もそれでよかったのかなと思っています。

リリスとどう向き合うか

 最後です。

 そのままストレートにリリスを表現できるなら、それが良いかもしれません。ですが、隠したい人がほとんどでしょう。

 私もリリスはあまり向き合いたいものではなく、蓋をしている方が多いかもしれません。

 ただ、見たくないものを見ることは、自分を強くし、人生を太くしてくれるものだということは実感しています。

 占星術師によってリリスは見ない人も多いですけどね!

 一度、まとめて書いておきたかったので書いています。12星座別のリリスのお話も、またどこかで書きたいと思います。

 福本泰子

 

 

 

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